面接対策
書類選考が通過して、
さあいよいよ面接です。
書類選考が通過して、さあいよいよ面接です。ここでは“事前準備”が成功の鍵となります。基本を押さえて、限られた時間の中であなたの強みを最大限引き出せるよう、本番に臨みましょう。
ここでは、「前日までにやっておくこと」「服装」「マナー」「面接での質問」などチェックポイントをまとめました。
準備(前日までにやっておくこと)
忙しい日々を過ごしていると、つい面接の準備を当日にしてしまいがちです。
当日の準備では、間に合わなくなって、遅刻したり、忘れ物をしてしまったりと、ここで簡単なミスを犯してしまっては、元も子もありません。
抜かりのないよう、前日までにやっておくこくことをチェックしましょう!
1面接場所と時間の確認
- 時間、場所、どの部署の誰を訪ねるか、「必ず取ったメモや案内文などの文字で確認。」
- 面接にかかる時間は一般的には30分~60分。事前に所要予定時間を確認。2時間以上
かかるケースもあるため、余裕のあるスケジュールを立てる。 - 面接場所へは、余裕を持って10分前には到着するよう逆算する。受付は5分前に訪問。
2必要な持ち物
- 応募書類一式(写真を貼った履歴書、職務経歴書、ポートフォリオなど)
※クリアファイルに入れて用意
※事前に提出していれば当日必要ない場合もあるので、要確認 - 手帳、筆記用具(ボールペン、シャープペンシルなど)
- 腕時計(黒や茶色の革、シルバーなどのビジネス用のもの)
- その他企業から事前に指定されたもの
3企業情報についてホームページ等で把握しておこう
- 会社沿革、社長プロフィール
※経営者のブログ、X(旧ツイッター)、フェイスブックなどあれば確認 - 会社の製品や業績(売上高、利益)
誰に、どんな商品・サービスを、どうやって提供しているのかビジネスモデルを確認 - 会社の属する業界の動向
服装
企業の採用担当者は「応募者の第一印象」を意外と重視しています。
重視するポイントは「態度・仕草」「話し方」、「表情」「あいさつ」「身だしなみ」など、マナーにまつわるポイントが大半です。第一印象でマイナスイメージを与えてしまうと、面接の終了時までそのイメージは続きます。せっかくの業務経験やスキルが、第一印象のせいで評価を下げてしまうのは勿体ない話です。面接の受け答え、といったテクニックを身に付ける前に、まずは「見た目力」の向上に努めましょう。
1スーツ
- 黒や紺、濃いグレー系。
- 派手なストライプや目立つ柄物は避ける。
- 体に合ったサイズでしわや汚れがないか
2ワイシャツ
- 白が基本。色柄物は避ける。
- きちんと洗濯しアイロンをあてたものを着用。
- 袖口は、スーツの袖より1センチほど出るのが理想。袖口のボタンはしっかり留める。
3ネクタイ
- 派手すぎる色、キャラクター物のデザインは避けた方が無難。
- 柄はストライプ・小さめのドット・無地など、シンプルかつ一般的なものを選ぶ。
4ベルト
- 黒や濃い茶色の革製でスーツに合うシンプルなもの
- 布やスエードといったカジュアルな素材や、派手すぎるバックルは避ける。
- 革が痛んでひび割れたもの、バックルの穴が広がったものは避ける。
5靴
- 黒、焦げ茶のオーソドックスな革靴。明るい色やカジュアルなものなど、ビジネスライクではないものは避ける。
- 汚れてくたびれた靴はマイナス印象。面接前にしっかり磨き、艶を出しておく。
- かかとが磨り減った靴は、事前に補修に出しておく。
6靴下
- 黒や紺、ダークグレーなど、スーツの色に揃える。
- 白や柄入り、派手な色のものや、くるぶしまでのカジュアルな靴下は避ける。
7時計
- 金属製でアナログが最も無難。
- ベルトは、革であれば黒か茶色。
- 派手な装飾、高級ブランドは悪目立ちするので避ける。
- 樹脂製のデジタル時計はカジュアル過ぎる印象のため、避ける。
8鞄
- 企業のパンフレットなどの資料をもらう事があるので、A4書類が入るビジネスバッグがお勧め。足元に立てて置けるものがよい。
- トートバッグやリュックなどカジュアルなものや、高級ブランドのカバンは避ける。
クールビズについて
特に指定がない場合にはスーツ・長袖シャツ・ネクタイを着用した方が無難ですが、近頃はクールビズを採用されている企業も多いため、夏場はクールビズでも問題ない場合もあります。事前に企業へ確認のうえ、OKの場合はスーツのパンツに白の長袖または半そでシャツを着用しましょう。
注意点
- 髪型:黒髪で短髪がベスト。整髪料の付けすぎはNG。清潔感が重要。
- ヒゲ:ヒゲは剃るのが無難。
- アクセサリー:結婚指輪以外は外そう。
- ツメ:清潔に切り揃える。
- におい:タバコや香水のにおいはNG。食後の場合は、汚れ・口臭予防のため、事前に歯磨きを。
1スーツ
- 黒や紺、ベージュやグレー系。
- 白やカラフルな色、個性的なデザインのものは避ける。
- スカートであれば、膝丈のタイトがベスト。
- パンツスタイルでもOK。
2インナー
- 白か淡色のブラウス、シャツ、カットソーが清潔感がありお勧め。
- カラフルな色、フリルが多すぎるなど個性的なデザインのものは避ける。
- ダークスーツに白のシャツを合わせると、新卒のように見えるため避ける。
3靴
- 黒のシンプルなパンプスで、ヒールは7センチくらいまでのもの。
- ピンヒール、オープントゥ、サンダルは避けること。
- 汚れや傷はマイナス印象。面接前にしっかり磨く。
- かかとがすり減って、音が大きく鳴る場合は事前に補修。
4ストッキング
- 肌色の無地。
- タイツや飾りのついたデザインは避ける。
5時計
- 派手な装飾、高級ブランドは悪目立ちするので避ける。
- 樹脂製のデジタル時計はカジュアル過ぎる印象のため、避ける。
6鞄
- 企業のパンフレットなどの資料をもらう事があるので、A4書類が入るビジネスバッグがお勧め。足元に立てて置けるものがよい。
- トートバッグやリュックなどカジュアルなものや、高級ブランドのカバンは避ける。
注意点
- 髪型:長い髪は束ね、サイドの髪は留めるなど、顔がしっかり見えるように。
- 髪の色:髪の色は、黒かダークブラウン。明るすぎはNG。
- ネイル:爪は清潔に整える。長すぎる爪、ネイルアートは避ける。
- アクセサリー:ネックレス、ピアスを着用する場合は、スーツに合う小ぶりでシンプルなデザインを。
- 化粧:健康的で清潔感のあるナチュラルメイクがポイント。つけまつげやエクステは盛り過ぎNG。ノ ーメイクもNG。
- におい:タバコや香水のにおいはNG。食後の場合は、汚れ・口臭予防のため、事前に歯磨きを。
マナー
中途採用者にとって、マナーは当然身についているものと採用担当者は厳しい目で見ています。社会人として長く働いていても、自己流のマナーになっていることもあります。
ここでは、受付から入室、面接中、退席までの一連のマナーをおさらいします。面接の受け答えが良くても、マナーが悪くては評価が下がってしまいます。
家を出てから帰るまで気を緩めないくらいの気持ちで臨みましょう。
1受付
- 入館前に、携帯電話は電源OFF、もしくはサイレントモードに。バイブ音もNG。
- 入館前にコートを脱いで、手に持つ。(冬場)
- 受付は5分前に。
「本日○○時に、●●部の△△様(担当者名)と面接の約束をさせて頂きました▲▲と申します。」と伝える。着席して待つ場合は、姿勢を正して待つ。受付担当者もチェックしています。 - 万が一、交通事情などやむを得ない事情で遅刻する場合は、分かった時点ですぐに電話をすること。
2入室
- 【先に入室して面接者を待つ場合】
-
- 特に指示がなければ、下座の席の横で、立ったまま面接者を待つ。
- 座るように促された場合は、指示された席に座って面接者を待つ。
- 面接者が入室したら、座っていた場合はすぐに立ち上がり、「▲▲と申します。本日はお忙しいところお時間を割いて頂き誠にありがとうございます。よろしくお願いいたします。」と挨拶し、一礼。
- 【面接者が先に部屋にいる場合】
-
- ノックの回数は3回
- 「どうぞ」の声が中から聞こえた後に「失礼します」と答えて入室
- ドアは振り返って両手で静かに閉める。
- ドアの前で「▲▲です。本日はよろしくお願いします。」とはっきりと挨拶し、一礼。
3着席
- 着席を促された後に着席。荷物は足元に置く。
- 自立しないカバンは椅子の横に立て掛ける。
- (冬場)コートは、二つ折りにして椅子の背もたれに掛ける。
※カバン・(冬場)コート共に、椅子の上には置かない。
4面接中
- 姿勢を正し、面接者の目を見て、ハキハキと話す。語尾ははっきりと。
- ある程度にこやかにリラックスした表情で、やる気や意欲を見せる。
- メモを取りたい場合は承諾を得る。
5退席
- 「本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて頂き、誠にありがとうございました」とお礼をし、一礼。
- ドアの手前で、面接者の方を向いて、最後に「失礼いたします」と一礼しドアを開け退室。ドアを閉める際は、振り返って静かに閉める。
- 退室後も、廊下などで社員の方が見ています。すれ違った人にも挨拶を。
- 会社の入り口まで見送ってくれた場合は、別れの際にお礼。
- (冬場)コートは、採用担当者が見えなくなるまで着ない。
- 建物の外に出た後も気を緩めず、姿勢を正して、緊張感を持った行動を。
面接での質問について、必ず聞かれる質問があります。よくある質問に対して、スムーズに回答ができないと、準備不足や志望度が低いと判断され評価が下がります。ここでは、面接者の質問の意図を理解し、回答することが重要です。自分のスキルや経歴を最大限アピールできるよう、しっかり準備しよう。
1自己紹介
面接の最初に必ずされる質問です。ただ、突然「自己紹介を」と求められても上手くまとめられない方が多いのも事実。「あれも言いたい、これも伝えたい」と「欲張りな自己紹介」になってしまい、長いばかりで結局まとまりのない話になってしまうケースもよくあります。
「話が長い」「自意識過剰」という悪印象を与えてしまっては取り返しがつきません。まずは2~3分程度を目安に、あなたの人間性や経験・スキルなどポイントをまとめ、「何を」「どのくらい」といった具体的な数字やエピソードで表現できるよう心がけましょう。
2職歴・経歴
これまでどんな経験を積んできたのか、キャリアの概略を伝えましょう。簡潔にまとめたいですが、簡素すぎても良くありません。ポイントを押さえて説明することが重要です。主に「業務」にフォーカスし、それぞれ以下のような要素に分解して考えてみるとやりやすいでしょう。
・どのような内容/規模か?
・どのような立場/役割か?
・どのような流れか?
・どのような経験を積んだか?
・どのような成果を残したか?
まずはこれまでの経験を時系列にまとめ、キーワードとなる具体例や数字を織り交ぜつつ、端的に述べましょう。面接官が「もっと聞いてみたい」と感じるポイントを提供できればベストです。
3転職理由
「退職理由」として質問される背景には、「現状抱えている不満や不安などの“課題”を転職によってどう解決したいのか?」という質問でもあるといえます。
ただ単に職場のグチや不平不満を述べるだけではNGです。「どうせまた些細な不満で辞めてしまうのではないか?」と思われたり、「うちでも同じようなことはありえる話ですよ」といった突っ込みを受けてしまうことにもなりかねません。「自分はこうしたいが、しかし現在の職場では実現できない、ゆえに転職という選択肢をとった」といった明確な目的意識を伝えるべきです。また、当然ながら「なぜそれが御社でなら実現できるのか」の説明もつく内容であるべきでしょう。
表現の仕方も工夫は大切です。たとえ転職理由がネガティブなものであっても、「○○できないため」「○○が不満なため」と安直に述べるのではなく、「○○したい」「○○されたい」という視点から「前向きな言い換え」ができるよう心がけましょう。またそもそもの転職理由として、「人間関係」など、どこでも起こりうるものなどは避けておいたほうがよいでしょう。
4志望動機
面接者は、志望動機によって、志望度や意欲を確認しています。企業は仕事に対して熱意を持った人を採用したいと考えています。志望動機が漠然としていては、単なる憧れや思いつきで応募したと思われてしまいます。
この会社を志望するにあたって、説得力のある動機をきちんと説明しましょう。
事前にその会社独自のサービスや製品などを調べ、なぜ数ある同業他社ではなく、「この会社」に応募したのか、応募職種と関連付けて、アピールしましょう。
また、自身のエピソードも交えると、面接者の印象に残ります。マニュアル通りにならないよう、自分の言葉でしっかりと伝えましょう。
5入社後にやりたいこと
現状の不満を解消したいというネガティブな気持ちだけでは、転職は成功しません。入社後にやりたいことをしっかりと考え抜いて、応募企業に伝えましょう。
これまでの経験・スキルに基づいて、応募企業だからこそできる仕事が、企業にとってどのように貢献ができるのかを具体的に答えましょう。他の企業でも実現できるような、おおざっぱな返答にならないよう気を付けてください。そのためにも、企業研究は抜かりなく、応募職種に沿った回答にしましょう。
6逆質問
面接の終盤で必ず面接者からの逆質問があります。ここでは、単に質問をする場ではく、絶好のアピールの場と捉えましょう。何も質問がないでは、志望度が低いと思われます。質問は最低でも5つは用意しておきましょう。また、面接者の職位に合わせた質問となるように気を付けてください。
待遇面の質問ばかりは、マイナス印象になるのでNGです。ホームページなどを見れば分かる質問も、研究不足と見られますのでNGです。
- <質問例>
-
- ・私と同年代で入社し、その後活躍されている方の事例はありますか?
- ・今回の応募者に一番求めているのはどのような事ですか?
- ・成長していく上で必要になるスキルは何がありますか?
- ・ライバル企業と差をつけるために取り組んでいる事は何ですか?
- ・入社後はどのようなスケジュールで業務を覚え、実際の業務に合流しますか?
- ・具体的な1日の業務スケジュールを教えてください。
- ・この仕事の大変なところとして心得ておくべきことは何ですか?
- ・入社までにさらに勉強しておくことがあれば教えてください。