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インタビュー特集

Vol.9 株式会社やまだ屋

広島の製菓メーカーとして世界の平和に貢献したい。

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株式会社やまだ屋

1932年創業。宮島に本社を置き、もみじ饅頭を主力としたお菓子の製造・販売を担う菓子製造メーカー。販売直営店10店を有す。20年10月宮島本店をリニューアルオープン。創業91周年を迎える広島の老舗。

https://momiji-yamadaya.co.jp/

やまだ屋様のことを教えてください。また、御社の強みや・特徴は何ですか?
代表取締役社長 立石 良典氏
取締役 経営企画室
副室長 兼 生産本部長
中村 嘉孝氏

やまだ屋は1932年「もみじ饅頭」の製造元として創業し、今年で91周年を迎えます。現在の主な事業は、もみじ饅頭・桐葉菓をはじめとしたお菓子の製造販売です。世界遺産・日本三景として知られる宮島のお菓子メーカーでもあることから、観光業の側面もあるかと思います。

やまだ屋の強みは、もみじ饅頭のフレーバーや、お菓子の種類が多く、幅広いお客様のニーズに応えるレパートリーを取り揃えているところです。またスライムもみじや、G7サミットもみじなどのコラボ商品もご好評をいただいており、お客様から「やまだ屋はもみじ饅頭業界の中でも面白い取組をしている」と認知頂いていると自負しております。

またアフターコロナの中で宮島の観光業も回復傾向であり、本年度の売上は過去最高(2019年度:23億8千万)を更新する勢いで推移しています。
 

今後、御社が目指されていることはなんですか?

やまだ屋のもみじ饅頭・桐葉菓の認知度を全国、そして海外に広げたいと考えています。同業他社も多い業界ですが、一人でも多くのお客様に「やまだ屋」のブランドを覚えていただきたいと思います。

またG7をきっかけに、海外のお客様にも認知度が上がっていると感じています。全世界のお客様に安心・安全なお菓子をお届けするために、HACCP(ハサップ)による衛生管理設備の更新も行っています。

ただHACCPを満たすだけでは、海外のお客様に選んでいただけるお菓子の製造はできません。今後はハラル認証のような国際規格も満たすことで、より多くのお客様にやまだ屋のお菓子をお届けしたいと考えています。

製造風景

広島本社の地元企業として、何か大切にしていることはありますか

広島・宮島の会社として何が出来るのかを常に考えています。やまだ屋だけが盛り上がれば良い、という考えはありません。同業他社とも協同して、もみじ饅頭業界全体の発展に寄与できればと思います。

もみじ饅頭は広島を代表するお菓子で、マーケットも大きいと思います。ただお菓子も幅広く進化している中で、もみじ饅頭に依存するのではなく、もみじ饅頭を起点に新しいお菓子の形にも挑戦して行きたいと考えています。

店内風景

御社では、どんな人材を求めますか

弊社の経営理念は「ひとつひとつに思いを込めて」です。この理念には意味が2つあります。

1つ目は、製品のひとつひとつに思いを込めることです。お客様のお手元に届くお饅頭は、弊社が一日で製造する何万個のうちのひとつかもしれません。そのため全てのお饅頭はやまだ屋として自信を持って出せる、安心・安全な品質でなくてはならない、という思いがあります。

2つ目は、製品がお客様のお手元に届くまでの工程に思いを込めることです。仕入れ~製造~梱包~出荷~販売といった行程のひとつひとつに思いを込めて、お客様まで繋いでいきたいと考えています。

この理念に共感頂いた上で、実践できる方を求めていきたいと考えています。

中村氏

御社で働くにあたっての魅力はどんなところにありますか?

やまだ屋は素直な社員が多いためか、アットホームな企業風土です。社長も現場に定期的に顔を出していて、社員との距離感は近いと思います。また常に挑戦の姿勢を持ち、もみじ饅頭を売る、作ることで世の中にどのような影響を与えるのかを日々考えています。

近年はお客様から「やまだ屋の企業規模は大きくなったね」とご評価頂くこともありますが、まだまだ発展途上の企業です。常に改善を行うことで、現在の社員、未来の社員に働きやすさを提供し続けたいと考えています。

お菓子は嗜好品のため、戦時中などの不安定な状況では召し上がって頂く機会も少なくなり、結果売ることもできません。平和な状況だからこそ、お菓子は本来の魅力を発揮するのだと思います。やまだ屋は平和都市広島の製菓メーカーとして、我々のお菓子を召し上がって頂ける方を一人でも多く笑顔にし、世界の平和に貢献したいと考えています。そんな弊社の姿勢に魅力を感じて頂けるよう、日々努力できればと考えています。

販売
直営店の「おおのファクトリー早瀬庵」では、もみじ饅頭の手焼き体験や工場見学が楽しめる。

※本記事は2023年7月時点での内容です。