インタビュー特集
注目企業インタビュー

Vol.10 ドリームベッド株式会社

広島で製品を製造し、県外で販売することで地域経済への貢献を続ける。
Vol.10 ドリームベッド株式会社
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ドリームベッド株式会社

ヨーロッパ、アメリカ、日本といった世界各国から選び抜いたグレードの高い商品をラインナップし、人々のくつろぎや快適な空間を提案している。インバウンドの増加に伴うホテルなどの宿泊施設向け、及び新商品販売の増加により売上増加。併せて俳優松重豊氏をイメージキャラクターとしたデジタルマーケティング広告により認知度が向上している。

https://www.dreambed.jp/

ドリームベッド様のことを教えてください。また、御社の強みや特徴は何ですか?
代表取締役社長 三宅 弘人氏
代表取締役社長
三宅 弘人氏

当社は1950年、創業者・渡辺礼市が広島の復興を支援するため、地域からの要請を受けて設立しました。初めは文房具などを扱っていましたが、進駐軍から払い下げられた壊れたベッドの修理を手掛けたことで評判となり、これがきっかけとなって「ベッドの時代」の到来を確信。事業の舵を大きく切り、現在に至ります。

当社の強みは、自社ブランドの「ドリームベッド」だけではなく、アメリカの三大ベッドブランドの一つである「Serta(サータ)」や、フランスの「ligne roset(リーン・ロゼ)」、ドイツの「ruf(ルフ)」、日本のウォーターベッド「Water World」など、多岐にわたるブランドを取り扱っている点です。これらの製品は、業務提携を通じて自社工場で生産しており、各社の仕様に基づいた高品質な製品を、日本の生活様式や環境に合わせてカスタマイズし提供しています。

さらに、自社生産を行うことで、円安が進行する局面でも、価格の急激な上昇を抑えることができます。昨年、韓国ではフランスからのソファ輸入に最大で10ヶ月も要する事例がありましたが、当社は自社工場で製造を行っているため、納品までわずか1ヶ月という迅速な対応が可能です。このスピードと安定性も当社の武器だと考えています。

また、当社は卸売りから直販まで、さまざまな販路を活用して製品を展開しています。主要取引先である家具販売店への供給に加え、当社が運営する直営ショップやECサイトを通じた販売、ホテル業界向けの直接営業など、広範な販売チャネルを持ち、他社との差別化を図っています。

今後、御社が目指されていることはなんですか?

今後の戦略としては、マルチブランド戦略の強化と拡大です。特に世界的に有名なブランドの取り扱いを推進していきたいと考えています。その一環として、来年には新しいブランドのライセンス獲得に向けた活動を本格化させ、着々と準備を進めています。既存ブランドに関しても、常にリニューアルを重ね、消費者のニーズに応じた新製品の開発に注力しています。

また、新規出店や既存店舗のリニューアルにも積極的に取り組んでいます。昨年、東京・日本橋に新しいショールームと支社を開設し、ブランドのイメージアップを図っています。今年6月には名古屋に新しいショップをオープンしました。加えて政令指定都市へのショップ・ショールーム展開を計画しております。

各ショールーム

広島本社の地元企業として、何か大切にしていることはありますか?

当社は、広島で創業した企業として、地域への貢献を企業の大きな使命と感じています。安芸高田市の工場では100名以上の社員が勤務しており、本社の管理部門や企画部門を含めると、広島県内で約200名の従業員が活躍しています。これにより、当社は地元広島の雇用創出に貢献していると確信しています。

さらに私たちは、「広島県内で製品を製造し、その製品を県外で販売する」というビジネスモデルを基盤としており、地域経済への貢献を続けていく企業を目指しています。

八千代第一工場空撮

御社では、どんな人材を求めますか?

当社が求める人材は、広範な事業活動に積極的に挑戦し、柔軟に対応できる意欲ある方です。自社製品の企画・製造から販売までを一貫して行う当社では、専門分野を活かしつつ、多様な業務に興味を持ち、広い視野で成長していける人材を求めています。国内外の市場で事業を拡大し、共に成長していける方を歓迎します。

また、業務を広げて視野を広く持つことが非常に重要だと考えています。例えば、経理や人事などの専門的な業務においても、自分の担当範囲だけにとどまらず、他の部門や全国の営業所がどのように機能しているのかに興味を持ち、サポートの幅を広げていくことを求めています。業務を一歩広げることで、自分の業務範囲が大きく変わり、成長できるチャンスが増えると考えています。

三宅弘人氏

御社で働くにあたっての魅力はどんなところにありますか?

ベッドやインテリアは、非常に身近な製品です。実際に自分たちが使い、愛着を持てる製品を扱うことは大きな魅力の一つです。その製品やブランドが提供する価値に共感し、誇りを持てる方に来ていただきたいと考えています。

当社は「安価で質の低い製品」を売り込むような企業ではなく、「良いものを作り、誇りを持って売る」ことに価値を見いだしています。自分の親や親友に自信を持って勧められるような製品を作り出すことが私たちの目標です。また、「自分の子供にも働いてほしい」と思えるような企業でありたいと考えています。製品に対する自信を持ち、広がる事業領域や多様な事業形態に興味を持てる方には、大いに成長していただける環境が整っていると自負しております。

広島ショールーム

※本記事は2024年11月時点での内容です。