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インタビュー特集

Vol.4 株式会社イズミ

日本一の高質リージョナル総合スーパーを目指す。

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株式会社イズミ

中国・四国・九州をメインに大型ショッピングセンター「ゆめタウン」、近郊型ショッピングセンター「ゆめモール」、食品を中心とした食品スーパー「ゆめマート」などを展開する企業。2017年4月には広島市西区に「LECT」をオープンし、新たな地域の街づくりに貢献する。広島市に本社を置く。

http://www.izumi.co.jp/

イズミ様のことを教えてください
執行役員 人事部 兼 能力開発部部長 竹田 裕彦様
執行役員 人事部 兼
能力開発部部長
竹田 裕彦氏

株式会社イズミは、1961年11月に創業しました。創業してから今日にいたるまで、当社が大切にしていることは「革新・挑戦・スピード」というイズミのDNAです。当社は現状に甘んじず、発想を変えて切り拓く「革新」、失敗を恐れずに行動する「挑戦」、すぐやる、できるまでやる「スピード」を実行してきたからこそ、今日の発展に繋がっていると考えています。この56年の歴史の中で、全くのゼロから、売上7千億円を超える企業になっているというケースは、リージョナル企業においてはほとんどありません。

現在、中国・四国・九州をメインに、大型ショッピングセンターの「ゆめタウン」やオープンモールの「ゆめモール」、スーパーの「ゆめマート」など107店舗を展開する企業に発展しました。イズミは、この「革新・挑戦・スピード」という企業のDNAを継承しながら成長し続けています。

今後、御社が目指されていることはなんですか?

現在、2017年2月期の営業収益が連結で7,021億円の当社ですが、この度、中期経営計画を発表し、2022年に1兆円、中間の2020年には9,000億円という数字目標を掲げました。その実現に向けた成長戦略として、3年間で40店舗の出店を計画しており、新規出店やM&A、新規事業の推進を進めています。

店づくりにおける当社の特徴は大きく3つあります。まず1つめにあるのは、「ドミナント(地域集中)戦略」。重点出店エリアを選定し、各地域に根ざした、点ではなく面で展開していることが特徴です。

2つめは、「地域一番店」。よく創業者がたとえ話をするのですが、その中に「小さな池の中の一番大きな魚になる」という言葉があります。小さな池=ローカルな地域でも、大きな魚=圧倒的一番の存在になることで、お客様も一番集まる店になる。地域一番の店舗、商品、サービスを提供し、地域に愛される店づくりを目指しています。

3つめは、「店舗主導型経営」。商品の調達から構成まで本社主導で一括して行う企業もあると思いますが、イズミは、店舗の権限を広くしています。例えば、お醤油の味が地域によって違うように、お客様が一番喜ぶのは何か、その意見の多くはパートナー社員からも出ます。パートナー社員は、その地域の住民でもありますから、その意見を商品調達に反映させることも多々あります。その他では、今年のカープ優勝の時、廿日市店では吹き抜けスペースで、カープの優勝を地元の方と祝うというパブリックビューイングを実施しました。そうした地域のイベントは、店舗が独自に考えて行っています。支配人・店長が主導となって、集客施策や地域活動を行いますので、裁量権限も広く、社員のモチベーション向上にもつながっていると感じています。

吹き抜けスペース

広島本社の企業として何か大切にされていることはありますか?

イズミは、広島本社のリージョナルチェーンとして地域と共に成長したい、と考えています。その為に地域貢献を大切にしています。例えば、広島大学との産学連携プロジェクトを今年からはじめていて、5つぐらいのプロジェクトが進行しています。共同研究をしたり、インターンシップで関わりを持ったり、POSデータを解析してマーケットへの活用方法を考えたり、働き方の意識変化をプロジェクトで取り組んでみたりなど、大学とコラボしてリアルな実業ができないかと考えています。

その他では、広島経済圏に対するインパクトとして、これから社員の処遇を一段上げることで、魅力的な雇用環境、雇用市場を作りたい。広島の流通最大手として、地場企業のイズミが入ることで、流通産業というものの位置づけを上げることに貢献できるんじゃないかと思っています。

徳島店外観

御社で働くに当たっての魅力はどんなところにありますか?

イズミの社風というのは「カラッとした実力主義」なんですよ。元々そういう風土があります。イズミは早い段階から職務給制度を取り入れており、年功序列もありませんので、中途採用でも影響がありません。ステップアップするための、様々な教育・研修制度も充実しています。

ただ、当社は自主性を重んじる会社なので、自分から私にやらせてくださいってどんどん言っていくことも大切です。手を挙げて声を上げる人には合っていると思います。元気があってパワーのある人が多いですね。私も昨日岡山フルマラソンを走ったばかりです(笑)。タイムは、3時間25分でした。ワークとライフをバランスよくできる人がいいと思います。

イズミの社風というのは「カラッとした実力主義」なんです

人材育成についてはどのようにお考えですか?

私は人事部長でもあり、能力開発部長でもあります。育成の方も責任を持っているので、人材育成については常に考えています。特に人事部長としてはフェアでありたいと思っています。能力に対してフェアに評価して、フェアな昇格を実現したりとか、フェアな適性配置をしたりとか、本人にキャリアアップへの思いがあれば、チャンスをつくりたいと思っています。

もう一つの能力開発の方では、学びたいと思うようなメニューを増やしていこうと考えています。その一つに海外研修があります。今年から選抜型に加え、公募型のアメリカ研修も導入しました。海外で新しく学んだことを、自店で積極的に挑戦してもらい、良い事例は水平展開することで、会社全体のレベルも上げています。能力開発と人事とを連動させて育成するだけでなく、育成して配置転換につなげています。

イズミ本社社屋

中途採用者について、どんな人材を求めますか?

イズミは、正社員比率が約20%と低く、パート、アルバイト社員が大多数を占めます。つまり正社員は、全体の基幹職という位置づけになります。

新卒採用はもちろん積極的に行っていますが、ただそれだけだと成長スピードに追い付きません。そのため中途採用では、各領域に専門知識と経験を持った方に入っていただく、一言でいうと事業スピードの時間を買っているわけです。土地と資金を用意し出店できたとしても、要になるのは「人」なんですね。

店舗が中心のイズミですから、店舗の守備力を高めなくてはいけません。現在107店舗ありますが、これにプラス40店舗の出店を目指していますので、人材が枯渇します。そのため、社外からは、経験・スキルを持った人材を多く求めようと思っています。

店舗内イメージ

多様な人材に入っていただくことはとても重要で、プロパーの社風の中になかったものをインスパイアするとか、シナジーを起こすとか、新たな風を吹き込んでもらいたいと思っています。あと、もう一つは社風とのマッチングですね。柔軟性を持った、アジャストする力のある方。ただ合わせ過ぎると個がなくなってしまいますので、コアの部分はちゃんと持っていることが大切です。私も他社を経験してイズミに入社しましたが、「自立」「好奇心」「挑戦」のキーワードにフィット感のある人材がイズミの社風とマッチすると思います。

※本記事は2017年12月18日時点での内容です。